ビリーバッドの第4巻が出た。
今回は久しぶりの戦後の日米が舞台だが、主に1960年代の米国で物語は進む。二巻、三巻では物語が時間的にも空間的にもどえらい広がりだったが、この巻では最初に戻った感じ・・・第一巻に出てきたケヴィン・ヤマガタ、スミスなどが出てくる。
オズワルドはちゃくちゃくと運命の瞬間に向けて、導かれていく。偽物のビリーバットは隆盛を極めている一方、本物の原作者ケヴィンは蝙蝠から逃れるためにアル中になっているところを西部の片田舎で見つかる。
・・・時代は冷戦まっただ中、米ソの対立の中で皆が役割を果たしていく、その大きな歴史の中でケヴィンの描く漫画がカギを握ることを知るスミス。蝙蝠と正面から向き合うことを拒否するケヴィン。
スミスの他にもう一人、オズワルドやケヴィンを追うフィニー。彼が追っているのは実はケヴィンやオズワルドではなく、巻物だった・・・ってそうか、そういえば巻物が何か鍵をにぎる代物として描かれていたということを思い出したり(笑)
BILLY BAT(4) (モーニング KC) 浦沢 直樹 長崎 尚志 講談社 2010-07-23 by G-Tools |
壮大なストーリーだけあって、新刊が出るたびに第一巻から読み直す。それで再度ストーリーを確認しながら読み進む。何回も読ませるコミックというのも珍しいが、そのくらいじっくり読んでみようとも思わせる。
次の展開はあの事件がどのように描かれていくのか、興味津津。