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Quality Economic Analyses Produces Winning Markets

勝間 和代、宮崎 哲弥、飯田 泰之:日本経済復活 一番かんたんな方法

一気に読んだ方がいい本。味わう本ではない・・・当然だが。ただし吟味は必要かと感じた。上念さんの本の姉妹編と言っていい一冊だろう。同じ問題意識で書かれていると思う。

三人の鼎談で今の日本経済の状況やそこからの脱出方法について議論が進んで行く。これも対談形式なので読みやすい。すすっと読めてしまうし、そうした方がいい。

現在の不況を脱出するためにはデフレを克服することがまず第一であることとそれに対して政府や日銀を動かすためにみんなが動かなければいけないと訴えている。具体的な政策も述べている。素晴らしことが述べられているようにも思える、それでも気になるのが、そう考えるための前提条件があるはずということ。そこがきちっと書かれているのだろうかということをふと考えたりしながら読んでいた。

自分ではっきり言えないのは、マクロ経済など関連領域に疎いからなのだが、これから他の本を読んで行く上で一つずつクリアしていくことにしよう。

4334035477 日本経済復活 一番かんたんな方法 (光文社新書 443)
光文社  2010-02-17


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内容は以下のとおり。

  • 第一章 「失い続ける日本」の課題−閉塞感を打破するために
  • 第二章 デフレは百害あって一利なし−実力を発揮できない日本経済
  • 第三章 正しい金融政策を実行せよ−デフレ脱却のポイント

章建ても3章建てとシンプルな構成だ。

本書はネットでも議論を巻き起こし、東大の岩本先生のブログや著者の一人である飯田先生のブログ等でさらに議論が行われた。本書を読んだ上で、各先生のブログの該当記事を読むとより勉強になる。

さて次は、だいぶ遅くなってしまったが、そろそろ例の本に取り掛かろうか・・・と思ったんだけど、その前に冬の課題図書?を読もうと思う。

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