日本橋濱町Weblog(日々酔亭)

Quality Economic Analyses Produces Winning Markets

円高に株安・・・円高の原因は何だ?

う〜ん、円高が進んでいる。

今回の円高は、マスコミによると、?8月に日米の銀行間金利が逆転したこと、?米金融緩和の長期化観測でドルの先安観が強まったこと、?前週末の藤井裕久財務相による円売り介入に否定的な発言があったことなどによるようだ。

おかげで株価は1万円を切るか切らないかというところまで一気に値を下げた。4−6月期のGDPを見ても分かるように、外需に依存している日本経済には逆風ということで、輸出関連株を中心に下げたらしい。

いつもながら為替レートはどう動くか予想が立てにくい。実際、経済モデルでの予測は、素朴な実データを用いた予測よりも精度が悪く、なかなかその動きを理論的に解明するのは難しいものらしい。

為替レートは、国際収支の中で決まってくる。国際収支は、経常収支(貿易収支、サービス収支、移転収支)と資本収支(投資収支)に分けられる。国ごとに通貨が異なるため、その交換比率が為替レートになるわけだ。

その為替レートの基本的な決定要因としては、

  • 金利
  • 雇用統計
  • GDP
  • 株価
  • 政治的要因

などが関係すると言われている。今回は、金利(?)と政治的要因(米国側?、日本側?)ですかね。為替レート決定の考え方は・・・

  • 伝統的な考え方:国際間の財・サービスの取引に必要な外国為替の需給関係に注目
  • アセットアプローチ:金融資産の取引によって発生する各国通貨の需給関係が為替レートを決定する上で重要(現在の円高は米国にくらべ金利が高いため。対ユーロはどうか?)
  • 投機と為替レート:ある国の通貨が安いときにその通貨を購入し、それが高くなったときに売却することにより利益を売る操作(FX取引がこれ? この取引の増大もからんでいるかも)

上記3つの考え方はどれも一理あるであろう。では今、進んでいる円高ドル安はこの3つのうちどれが主な要因となっているのか、またその主要プレイやは誰か、その動機は、そして今後の見通しはどうかあたりははっきりさせておきたいところ。

為替レート決定の考え方は下記の書籍を参考にしました。

4641122628 マクロ経済学・入門 (有斐閣アルマ)
有斐閣  2005-04

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