日本橋濱町Weblog(日々酔亭)

Quality Economic Analyses Produces Winning Markets

第5のメディア:デジタルサイネージ

Ds20090404最近、東京で繁華街を歩いていると大きな画面が目につくようになった。有名なところでは、新宿アルタのディスプレイや渋谷駅前のQフロントなどがある。以前からあったが、最近はその画像の鮮明さが一段と良くなったような気がする。また百貨店やコンビニなどでも商品説明やレジの横で広告を流すのに小さいディスプレイが使われていたりする。

写真は京急の品川駅に設置されているNTTと電通によるデジタルサイネージの実験ディスプレイだ。

JR山手線を使う人は、電車のドアの上に10数インチのディスプレイがあり、そこに広告が流れているのを見たことがあるであろう。東急にもあるし、長野のしなの鉄道でもあった。あれもデジタルサイネージだ。

こうやって周りを見回してみると、屋外の広告のあり様が最近大きく変わりつつあるのが分かる。インターネット広告が出現して以来、広告業界自体が変革の時代に入っており、そこに新たな屋外メディアとしてデジタルサイネージが加わったことになる。

屋外メディアというとテレビ黎明期の街頭テレビが思い起こされるが、屋外メディアであるデジタルサイネージは、インターネット、ブロードバンド回線によるネット化、上位レイヤコンテンツ、電子商取引と結びつくとき、単なる広告メディアにとどまらず、いろいろな可能性を持つメディアになることは間違いないであろう。

その時は既存の4大メディアも何らかの形で取り込まれる形でメディア間が、上位レイヤの人たちからシームレスに利用できる環境を作れるようにすることが重要だ。

デジタルサイネージの屋内版ともいえるデジタルフォトフレームも最近売れ出してきているし、従来の通信メディアと放送メディアの融合が進むことによって、いろいろなビジネスができるようになる予感が日に日に大きくなる。

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