日本橋濱町Weblog(日々酔亭)

Quality Economic Analyses Produces Winning Markets

競争法と事業法の関係

競争法(日本では独占禁止法)は市場メカニズムが働いていると考えられている産業(市場)に対して、競争メカニズムを維持するためのフレームを提供するもの。

片や、事業法は、独占的に提供されている主に公営企業の経営を監視し、適正な料金でサービスを提供するためのフレームを提供するもの。

よって両者の法体系はその出自が異なり、整合的、あるいは重ならないような整理がなされているわけではない。

シンプルに考えれば、独占的に提供されていたサービスに競争が導入され、その競争が十分機能するようになった暁には、事業法は廃止され、一般的な競争法による事後チェックのみが望ましいということになろうか。



しかし現実はそんなに簡単に割り切れるものではなく、事業法はなかなか廃止されず、競争法も存在し、二重規制など新たな問題が出てきている。また競争法と事業法でどちらの法律が優越するとか、優先するとかそういうものでもないらしい。

事前事後の規制制作と競争の関係・・・そこでのかじ取りは企業のパフォーマンスに影響を与え、マクロ経済のパフォーマンスにも影響する。最近、この分野で相次いで出版された2冊がある。

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