日本橋濱町Weblog(日々酔亭)

Quality Economic Analyses Produces Winning Markets

未来を拓くR&D

Nttrd20080912b 先日、NTTの武蔵野研究開発センタに行ってきた。

写真がその研究開発センタの本館。最先端の研究成果が展示してある。情報流通基盤総合研究所などがここで日夜R&D活動を行っている。NTTにはこの他、横須賀と厚木に拠点があるほか、筑波にも一部施設がある(他にもあるかも)。

池田信夫氏の『ハイエク:知識社会の自由主義』に書いてある一つの重要な指摘は、これからの経済におけるR&D活動の重要性だ。これは通信業界だけでなく、その他の分野でもR&D体制を今後どのように再構築していくかという点で、産業界、学会、国において課題となっていくであろう。

先日、ある会合で聞いたところによれば、現在、R&D活動には基礎研究から応用研究そしてビジネス化という一連の流れの中で、特に基礎研究から応用研究の段階でその研究成果がうまく渡せなくなる可能性が懸念されていた。そこでは具体的には資金面での問題が指摘されていた。

また別の会合では、R&D活動というより、日本の新しい分野についてだが、そこにおけるビジネス化の難しさを人材(・・・それはその分野で実際に生産活動に携わる人と、その分野の成果をビジネス化する人の両者において)面から指摘していた。

これからの日本の産業界は、どの分野においても多かれ少なかれ、低炭素社会への対応とユビキタスネット社会への対応で変革を迫れることになる。その際、キーとなるのがR&D活動だということであり、そこに問題があるという現場からの指摘だった。

Nttrd20080912a 右の写真にあるようにR&D活動が企業の未来を、そしてその集積として産業や経済全体の将来を切り開いていくために、危機感を持っている人は少なくない。

ブログパーツ