日本橋濱町Weblog(日々酔亭)

Quality Economic Analyses Produces Winning Markets

市場支配力の議論

市場支配力について議論するとき、多くは、現在あるいは近い将来、ある企業が市場支配力を持っているかどうか、また行使する可能性があるかを議論する。

しかし市場支配力の存在を判定する実証分析はプライスコストマージンなど、過去の財務データや事業データから得られる数値を元に行われている。

この場合、過去において市場支配力がどうであったかは議論できても、現在から近い将来にかけて市場支配力がどの程度あり、それを行使するのか否かについては参考にならないのではないか。

特にICT産業のように技術革新が激しく、競争環境が日々変化する産業で市場支配力を定量的に把握し、政策論議に活かすには、そこをどのようにクリアするかが一つポイントではないかと思う。

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