日本橋濱町Weblog(日々酔亭)

Quality Economic Analyses Produces Winning Markets

テレビ電話が受けない訳

電話サービスにかかわっている人にとって、将来の電話の一形態としてテレビ電話は昔から語られてきた。

現在では当然、映像通信サービスは行われており、法人のテレビ電話会議システムなどがある。また携帯電話の世界では3Gになってテレビ電話を一つの売りにしていた。

しかし電話の利用に比べると、テレビ電話は流行らない。テレビ電話の利用意向のアンケートなんかをとってみると、結構、消費者は興味を持っている・・・なのに流行らない。

何故なのだろう?・・・と思ってきたが、よく考えてみれば、例えば、NTTドコモのFOMAを使ってのテレビ電話・・・使ってみるとやはり画質が悪い。ユーザは何を基準に画質を判断するのだろうか・・・身近なところではテレビ画面。

もしそうだとするなら、テレビ電話もテレビ画面なみの画質がないとユーザの満足は得られないだろう。

それから料金。画質で満足を得られない以上、有料では誰も使わないだろう。仮にテレビ並みの画質になっても、現状の料金体系で使ってくれるかどうか。単なるコストプラスではじいた料金でユーザが使ってくれる時代ではないだろうから、そのあたりから考え直さないとなかなか難しい。

そうやって考えると、商品の位置づけとしてどのようなサービスにテレビ電話はなるのだろうか。そのあたりから見直してみると、面白くなるような気がする。

例えば、携帯電話のテレビ電話なら、MVNOを利用して別会社を設立して、テレビ電話サービスをやったら面白いのに・・・と思う。

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