○○等とよく「等」を使うけれど、これを使うときは気をつけた方がいい。
「等」を使うときは、想定される読者がすでにその「等」について、何を指しているか明確に分かっているときだけだろう。
例えば、通信サービスでブロードバンドサービスの話をしていて、「光ファイバサービス『等』」とくれば、だいたい「等」の中身は、ADSLとケーブルインターネットとわれわれは察しがつく。
しかし、ブロードバンドのことに詳しくない人が聞いたらどうだろうか。「等」の中身は分からないであろう。あまり詳しくない人は、そこで引っかかって考えてしまうのではないか?
そうなると自分が理解してもらいたいところではないところで、読者の頭を使わせることになる。
読み手のことを考えると、「等」の使い方は難しい。少なくともテーマに必ずしも精通していない人が読むことが想定される場合は、その文章以前に「等」の中身は言及されていなければならないだろう。
要は、いかに想定される読み手の立場になって文章を書けるかということなのだ。