日本橋濱町Weblog(日々酔亭)

Quality Economic Analyses Produces Winning Markets

ネットビジネスの分類

ビジネス、特に勃興し始めたばかりのビジネス群は誰からも注目され、新規参入者が雨後の竹の子のように現れる。

例えば、2000年前後の米国のITバブルの崩壊はそのような新規参入者の中で実態のないものをふるい落とすために起こったともいえるだろう。

一方、最近話題になっているWeb2.0といわれるサービスを提供している新興企業が数多く現れている。彼らがITバブルのころの企業と異なるのは、技術オリエンテッドであり、新しい技術を元にビジネスを立ち上げようとしているところだと言われる。

よってもし技術が今後重要なキーになるならば、Web2.0だと名乗っていても、技術に対する理解がなかったり、技術への投資が少なかったりする企業は遅かれ早かれ淘汰される運命にあるのだろう。

投資家の立場に立てば、それらの企業のうち生き残るものに投資したいと思うのは当然だ。だから分析するものは技術マーケティングの視点は今後欠かせなくなるだろう。また、現状、混沌としているネットビジネスに見通しを持つためには、これら新興ビジネスを何らかの視点で分類し、その特徴を把握する必要があろう。

そうすれば有望な技術であると言われながら、ビジネスとして成り立たない原因が明らかにされるのではないかと思う。

さて、このようなときに何に注目して分類すれよいだろうか。我々が注目したのは、バリューマップないしバリューマトリクスやバリューチェーンからの分類だ。しかし、この発想は短期間ではどうもうまくいかないようだ。

最終的にはこれらのフレームの下、整理し分析できるようになるのかもしれないが、第一次接近としては、ちょっと欲張りすぎなのだろう。そこで、考えたのが注目されているネットビジネスはネット上のどのような特徴を活かしたものなのか、その一点から整理してみるというものだ。例えば、

という具合に整理していくと、各ネットビジネスの特徴がわかり、それはすなわちそれらビジネスが価値をどこで創造しているかを明らかにすることにもなる。どこから価値が創造されているかが明らかになればそれを分類することもできよう。

さらに進んで、それがビジネスとして成功した要因分析や、まだビジネスとして成功していないビジネスに対しては、コスト分析を絡めたりすることによって、その原因を特定する有力な情報を提供することになるのではないか。

・・・と昨日、京大である先生に相談した際、アドバイスを受けた次第です。

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