何時の頃からか文系になってしまったけれど、小さい時から好きだったのは、日々の天候の変化や宇宙について考えることだった。
春一番は何故ふくのか、梅雨ってどうしてあるのか、夕方の太陽が赤いのはなぜかなんてことや、1光年が光が1年かかって到達する距離であること、われわれがよく道標とする北極星は430光年離れていること、光速に近づくと時間の進み方が遅れるということ、宇宙はもともと一つの小さな塊でだったこと、それが徐々に膨張していること・・・こういう話題に接していると、宇宙の果てはどうなっているのだろう?と誰でも知りたくなるだろう。
宇宙授業 中川 人司 サンクチュアリ出版 2006-07-20 by G-Tools |
そこで僕は将来は宇宙物理学を勉強して宇宙の果てについて考えてみたいと思ていたのでした。宇宙物理学でなければ素粒子物理学について勉強しようと思っていました。漠然とですけど。
実態は、宇宙のことに憧れながらも、数学があまり得意でなかったためと物理学の先生がちょっと変わった人で合わなかったことなどがあり、高校生の時、その二つの科目の成績は散々でした。
結果、周りに流され、先生に「お前の数学は・・・」と言われ、自分も自然と文系が僕の進む道と考えるようになり現在にいたっているわけです。
話がだいぶ横道にそれましたが、この本はそんな小さい時科学小僧で現在も科学が好きな人も、そうでなかった人も、今、科学小僧の人も楽しんで読める本です。
ところでこの本には昔からの僕の疑問についての答えが書いてあります。宇宙の果てについてどうなっているのかについて本書には以下のように書かれています。
宇宙の始まりはすべての物質の始まりであるとともに、空間の始まりでもあり、時間の始まりでもあります。だから「宇宙が始まる前にはなにがあったんですか?」という質問はナンセンスです。
・・・宇宙が始まる前には何もなかったということです。こういう宇宙について、時間について、空間についての基本的なことがやさしい語り口で44項目にわたって書かれています。
科学に興味を持ち始めた若い人たちにはもちろんですが、日ごろの仕事でつかれた頭の気分転換にもいいのではないかと思います。
読んでいてわくわくしてくること間違いなしです^^v