さて、今回の柘植論文の95%の信頼区間だが、上記のやり方で求められるのかと思ったが、どうも違うらしい。
いくつか論文を調べてみた。
・ 吉田謙太郎(農林水産省 農業総合研究所)「政策評価における便益移転手法の適用可能性の検証」。
・ 同 「便益移転の信頼性に関する実証分析」、環境経済・政策学会2000年大会資料。
また同氏のホームページがある(リンク切れ)。上記論文はこのホームページより入手可能である。
さて、分かったことはちょっとだけで、上記のペーパーによれば、「WTPの信頼区間は、Krinsky and Robbのモンテカルロ・シミュレーションを応用して1000回の試行を繰り返し、上下50個ずつを除外することにより推定した」とある。
Krinsky and Robbの方法はモンテカルロ・シミュレーションを応用したものだということまで分かった。
これ以上は原著論文にあたらなければ分からない可能性が高い。
上記、吉田氏のホームページ(リンク切れ)にはコンジョイント分析を利用して便益評価をする際の調査票の作り方のポイントなどが載っており、そういう面でも参考になる。