日本橋濱町Weblog(日々酔亭)

Quality Economic Analyses Produces Winning Markets

携帯電話の範囲の経済

情総研のジャーナル「InfoCom Review」(休刊中)がそろそろ出版される。Reviewの宣伝をちょっとさせてもらうと今号は以下のような内容だ。

特集「ブロードバンド市場における競争と規制」

【巻頭言】 舟田 正之(立教大学法学部教授)
【特集】
国内のブロードバンド市場の現状
日本における光ファイバ規制の現状と問題点
【研究レポート】欧米におけるブロードバンド(特に光ファイバー)規制の動向
【研究レポート】ネットワーク効果とブロードバンド・サービス
 −情報通信産業における新しい競争政策の視点−

【論文】
有線役務利用放送をめぐる著作権問題
携帯電話事業における規模及び範囲の経済性の計測とその政策的含意
日本のブロードバンド市場における消費者選好のコンジョイント分析

さて、ここには論文レポートの一編ずつが載っているが、現在、改訂版を出すことを考えているのは、携帯電話事業の範囲の経済についてだ。今号に載っている「携帯電話事業における規模及び範囲の経済性の計測とその政策的含意」では、範囲の経済を直接計測できなかった。昨年度のデータが一年分加わるので、それを加え、その上で推計方法を工夫して再度費用関数を推計し、範囲の経済を計算してみようと思う。