日本橋濱町Weblog(日々酔亭)

Quality Economic Analyses Produces Winning Markets

いろはのち:重視すべきは情報の質・・・オリジナルに近づく努力

前回「いろはのと」では、情報収集のフレームワークというか、注目ポイントというか、視点について書いてみた。さて、そういうフレームができて、収集した情報を整理することに目途がついた今、再度、注目したいのがその集める情報そのものについてだ。

mnoguti.hatenablog.com 今の時代、オールドメディアと言われる新聞や雑誌・書籍からの文献情報は昔と変わらず貴重な情報源だ。そこにネットで取れる情報が今や無限大にある。オールドメディアの情報も新しいものの多くはネットで公開されている。つまりネットを調べるそれだけでいろいろなことが分かる・・・が、その情報は玉石混合だ。何かについて書く時、まさかその玉石混合の情報で書くわけには行かないだろう。石を除いて玉の情報だけを集めたとき、そこから何が言えるのかが勝負になる。

玉石混合の情報で書いてしまっても想像上の物語ならそれでもいいかもしれないが、現実の社会や経済を事実として描写する場合はどうだろうか。新聞、雑誌、ネット上の情報は2次情報だから、それが伝える内容の真偽のほどは保証されていない。一度、加工を受けている情報は真実を伝えているとは限らない。玉石混合だ・・・繰り返しでしつこいが。

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色々なことが書き手、伝え手によって、その人たちの感性であるいは立場上の要請から、あるいは単純な勘違いや理解不足でデフォルメされているということは誰でも容易に想像できる。その中から玉の情報だけを選別していかなければならない。事実を解明するということはそういう作業の積み重ねの先にある。それはオールドメディアの時代もネットの時代でも変わらない。

では玉石混合の情報の中からどうやって玉の情報を選別していくか。それはその原点を調べ、情報を一つ一つ確認していくしかない。また原点だけでなくその周辺の情報も整理することにより、その情報は相対化され、評価ができるようになる。

だから最初は新聞、雑誌、あるいはネットでいいが、調査・分析や研究をするにあたって最終的には情報の発生源から直接収集できるかどうかが大切になる。

情報源の大切さ・・・これにつきる。

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ネットで情報が誰にでも手に入るようになっている今日、ネットでは取れない情報、一次情報とかいうけど、そういう情報をどれだけ持てるかが分析の質を決める。前回、書いた情報を収集し整理するフレームも石の情報ばかりだといくら整理してもそこから出てくる分析結果はたかが知れている。

なるほどステークホルダーから直接いろいろインタビューしたとしても、なかなか本音は聞きだせるものではない。そこはそこでテクニックが必要なのだが、それでも会わないより会った方が、会うだけでも、自分が持っている情報がどの程度のものなのかはわかったりする・・・聞きたいことに対しては答えてくれなくても、間接的にはいろいろ分かってくるものだ。当事者に会って話をしてみるというのは大切なことなのだ。

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統計データだってそうだ。なるべくオリジナルのデータに当たることが必要だし、そのデータがどういう条件の下、収集範囲はどのように定めているのか、どういう手段で集められたデータなのかなどなど、データを扱う時はそういうところまで理解して使うべきだろう。それだけで理解度は上がり、そこから得られる情報の質が格段に上がるはずだ。

情報の時代と言いながら、オリジナルを見極めようという・・・そこの部分があまり大事にされていないような気がしてならない今日この頃。

 ・・・今回はここまで。何で自分はこんなことを書いているんでしょうか・・・次は「いろはのり」ですねw