日本橋濱町Weblog(日々酔亭)

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田園風景・・・久しぶりの水田の香り

秋田では大潟村と大仙市の水田を見学した。こうやって水田というか田んぼの畔に来てみるとすごく久しぶりのような気がした。

大潟村の水田風景

最初の写真は、大潟村の水田。昔の八郎潟という琵琶湖に次ぐ湖を干拓してできた土地だ。そこに農地が広がっている。ほとんどが水田だ。当然、初めて見たのだが、ただただ広い!の一言。そしてそこに植えられている稲、もう唖然とするような広がりだった。

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こんな感じでずーっと水田だよ。機械植えとは言え、これだけまっすぐ植えられていると芸術的だなと思いながら見とれていた。

それにしてもだだっ広い!・・・見渡す限りの水田、広いなぁ〜、広いなぁ〜と何度もつぶやいて見とれていた。そう言えば、途中、八郎潟の残存湖の一部を見ることができたが、それも大きかった。

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その日は地元の居酒屋さんでひと時を過ごしたわけだが、その際、秋田県の関係者の方々から八郎潟大潟村のこと、あるいは秋田の将来について、そして郷土の食べ物や日本酒について色々と教えていただいた。

mnoguti.hatenablog.com

地元の人と知り合って色々話を聞く機会がないだけに非常に貴重な機会だったと思う。月並みな言葉だけど郷土愛というものを感じずにはいられないひと時となった。

自分の宿は、千秋公園近くにとったのだが、翌日目覚めて外を見るとその景色はどこにでもある地方都市のそれだった。本当は早起きして千秋公園などを散策してみればよかったのだが無精者故、そこまではしなかった。

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(株)ライスボールの水田

そしてこの日は大潟村とは反対側、県南の大仙市にあるライスボール*1という若い人たちが農業を営んでいる農業法人の水田を見学した。

www.riceball.club

こちらの農業法人さんは自分たちの水田ばかりでなく、高齢などで農作業ができなくなった農家から委託を受けて、その水田でも稲作を行なっているという取り組みが注目される。また上に書いた自分たちの作ったものを消費者まで届けるという取り組み。あるいはお米のオーナー制など、栽培から流通、消費まで消費者とともにありたいという一貫した取り組みが注目されるところだ。

こういう取り組みが農業で若い人たちを中心にさらに広がる、広げやすくする仕組みが必要なのだろう。それをどう作っていくかというのも検討されなければいけない課題だ。

さてライスボールさんの水田だが、こちらも広かった。大潟村干拓した土地ならではの広さとは違うが、広かった(繰り返してくどいが・・・)。僕らもどこかでみたことがある昔ながらの風景でそのスケールが何倍もって感じ。

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田んぼの中をローカル線が走る。ここに新幹線も走っているのだが、それに関する感想はまた別途書こうと思う。のどかな風景だというのと、久しぶりに水田の香りが鼻腔をくすぐった。懐かしかったね。

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ふと気づいたのだが、田んぼというと、カエルの鳴き声とか、オタマジャクシとか、ザリガニとか小さい時の思い出が蘇ってくるのだが、そういうのはいなかった。アメンボはスイスイ泳いでいたけど。地元の人に聞いたら、他の生物も徐々に戻ってきているとのこと。

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今年は5月の気候は良かったけど、6月が寒く、稲の成長が遅れ気味ということだった。例年だとこの時期はもう少し稲が育って水面が見えないくらいになっているそうなのだが、今後の天候が好転してくれることを祈らんばかり。

長期的には日本の米農家がさらに大きく飛躍することを祈ってやみません。

観光地としての秋田

秋田、距離としては東京から東北道などを使っていくと650キロぐらい・・・これってちょうど徳島に行く時の距離と同じだ・・・ということで、俄然身近に感じた。車で10時間ぐらいで行けるのかと*2

最初の日に行った大潟村も飛行機が着陸できるほどの直線道路とか、そもそもの広さを味わうとかその他にも緯度経度の交点とかがある。こちらの大仙市も色々観光で楽しめるところはあるみたいだ。

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夏の花火は今回見学した水田のあたりからだとよく見えて綺麗だと行っていた。秋田、ちょっと行くにはちょっと遠いかもしれないけれど、行って見ると色々刺激を受けてこれはこれでアリだなと思った。

*1:彼らが収穫したお米、東京でも食べられる。代官山にあるONIGIRI ICHIGOというお店だ。是非行ってみたいお店。

*2:恐らく名古屋や大阪がないぶん渋滞も少ないだろうから、10時間かからないのではないかと思う。