スキルとは、何か?
ズバリ、我々の武器である。
そのスキルには大きく分けて2種類ある。
- 研究員に共通して必要とされるスキル・・・たとえば、プレゼン、資料作成、ヒアリング・インタビュー、最近はここに英語も入るか?
- 研究テーマ*1ごとにその分析手法は異なる。経済的課題に対しては経済学、社会関係については社会学や社会心理学、パーソナルな問題になると心理学とか。ビジネスでは経営学、マーケティング、制度の話なら法学とか。それらを定量的に分析したければ統計学とか。抽象度の高いモデルで議論したければ数学とか*2。
1については全員に要求されるものであり、2については個人個人の特性と相性、問題意識(自分の研究テーマやプロジェクトの目的)によって変わってくるであろう*3。1と2の関係もある意味相対的だ。問題設定によっては、1が2の役割を果たすときもあるし、その逆もある。そこは柔軟に考えたい。
ポイントは、組織として1に対して計画的にスキルアップの機会がもたれているか、2については各個人に対してスキルアップのインセンティブを与える仕組みがあるかが大切。
1については、情報のインプットとアウトプットの部分のスキル、2についてはインプットした情報の加工についてのすきるということになろうか。
最近のICTの世界に例えると、1の部分はビッグデータを集めるIoTというインフラであり、2の部分はその集められたビッグデータの分析をつかさどるAIにあたる。
1と2のどちらかというのではなく、両者をバランスよくスキルアップしていくことで組織の力は格段に上がっていく。