久しぶりに日本経済学会の秋季大会に参加してきた*1。今年は早稲田大学が開催校。大学院経済学研究科との共催という位置付けになっていた*2。
二日間参加したけど、開始から終了までいたわけではなく、今回は初日は国際貿易・国際経済のセッションとその後の特別報告で、人口動態の空間経済分析を聴き、二日目は最終セッションのTPPと日本経済:経済統合の行方を聴いた。
どちらも直接ピンとくるところはなかったが、なかなか面白い内容だった。
初日の国際貿易・直接投資のセッションでは、4本ほど報告があったがその中の一つが文化的差異が音楽などの文化的財の貿易に影響を与えるかというものだった。いろいろデータの取り方や推定に工夫していて興味深く聞いた。ただ、デジタル財の取引が今後多くなろうことが予想されるデジタル経済を考えるとこういう分析はデータの制約で今後はなかなかできないだろうと。
それと今回のこのセッションは実証分析が多かったですね。
二日目のTPPに関するパネル討論では前向きの課題が指摘され、今後をどう考えていけばいいのか、その立ち位置を考えさせられるセッションだった*3。特に情報通信や電子商取引はこれからルールメイキングする部分も多く、多くの人が研究対象とすることが必要な分野であることを身にしみて感じた。
今回、久しぶりに学会の大会に参加したが、つくづく自分が年齢を重ねたことを感じた。昔は OHPをうまく使ってやるとスマートに見えたものだが、今はパワポでいろいろと工夫できる。プレゼンをいかにうまく行うかというのも自分の研究成果を理解してもらう上では大切なことで、プレゼンの機器やソフトをうまく使いこなすでいくらでも工夫がこなせるはずだ。そういう点、もう少し工夫があっても良かったなと思った。
今回久しぶりに早稲田大学に行ったのだが、以前に行ったのは、やはり学会の大会の時だった。あれは確か情報通信学会だったと思うが、あの時からもだいぶ経っているなぁ〜と思いながら大隈重信公の銅像にご挨拶してきた。
途中にも書いたが、これからはもう少し本来の方向に舵を戻そうと思う。