走り始めたのが、2010年、2014年2月の東京マラソンでPB*1を出し、 次回にサブ330、そしてさらに高みを目指していこうとした矢先、半月後ぐらいだったであろうか、皇居で大腿部の裏側をおそらく肉離れ。それからは治っては、走り、故障するの繰り返しで、2015、16年のシーズンは東京マラソンでのサブ4がやっととなり、他のフルマラソンは完走するのがやっとというレベルに。
走力が落ちたのは、仕事の忙しさもあり、練習量が激減したのが最大の要因なのだけど、それよりずーっと引っかかっていたのは、故障から治って走り始めてはまた故障するということの繰り返しと、2014年の秋冬の皇居での練習会では、合計タイムではクリアしていたのだがけど、25分組の3周目、つまりキロ430をなかなかパスできなかったこと。
走力がまだなかった頃は、故障から回復してランニングを再開しても、脚への負担はそれほどでもなかったが、走力がそれなりについてからは再開のランニングの際、ベストの頃を知らず知らずのうちに意識し、まだ慣れていない脚で過度なペースで走り、かなりを負担をかけていたのだろうということに最近気づいた。
一方、2014年の時、25分組の3周目をクリアできなかったのは、練習の組み立て方の失敗で、皇居練の時に疲労を残した形で参加していたのだろうなということに改めて思い行ったった。自信がない(練習で自信がないっての変な話だが・・・)から前日の火曜日にかなり追い込んだりして、かつ、タイムのそれなりで走りきり、翌日、皇居に行くと3周目が失速というパタン。
故障から回復した時にいかにベストに持っていくか、またポイント練習にいかにベストの体調で臨むか、この二つの課題、自分でも薄々わかっていたんだろうけど、しっかり向き合わずになんとなく仕事の忙しさにかまけて休んでいることでどうにかなると思ったりしていた。
けどどうもそうじゃないよなと思い直しながらく積読にしておいた本をやっと読んでみた。それがこれ。
章立ては以下のとおり。
- はじめに
- 第1章 ”走りすぎ”が、ランナーを壊す
- 第2章 Takeメソッド 走って治すトレーニング法
- 第3章 市民ランナーだって強くなる
- 第4章 楽しく走り続けるために
- おわりに
以上4章立てで、疲労抜きジョグとして故障した足脚との付き合い方、故障しない足脚の作り方が解説してある。中心は第2章で、そこを読むだけでも考え方は分かるが、それをどう実践していくのかは第3章の実際の経験者へのインタビューの内容から何を読み取るかがポイントのような気がする。
行間から伝わってくるのは、疲労抜きジョグの基本的な考え方*2はあるが、それを自分の体と相談しながら自分の疲労抜きジョグのペースを見つけて実践しなさいということなのではないかと思う。
では具体的にどうかというと、自分のベスト時の走力からすると疲労抜きジョグのペースはキロ730〜800ぐらいだろうと思う。計算すれば出るがこのぐらいのペースで走るのは結構難しい。普通に走ると速い時は、キロ515ぐらいになるし、遅いときでもキロ600を超えることはあまりない。それをあえて遅くキロ730で走るのだから難しい・・・が、このぐらいのペースで走ることが体の隅々の毛細血管を広げ、血流を良くし、老廃物を流し出す効果を期待できるのだという。
そして本書の主題ではないのでほとんど書いていないが、この疲労抜きジョグで足脚ができたら、週に1度から2度のポイント練習は思いっきり追い込むことが走力を上げるためには必要と所々にそんな風に読み取れるところがある*3。
自分の場合は、故障から丈夫な足脚を作るところが悩みどころなので、こちらの本を参考にしながら、疲労と上手に付き合って、強い足脚を作ることに再度挑戦というところか。焦らず頑張ろう。