日本橋濱町Weblog(日々酔亭)

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室戸岬と中岡慎太郎と弘法大師①:国道55号線・・・薬王寺から最御崎寺

GW、徳島での観光は今回は室戸岬に行ってきました。ルートは、徳島道から高知道を通って行くルートと、徳島から南へ国道55号をひたすら南下するルートとあるのですが、今回はお遍路さんに敬意を表し、国道55号線を南下するルートで行くことに。国道55号線は、徳島市からひたすら海岸線を南下し、室戸岬を回り、今度は土佐湾の海岸線をひたする西向きに走り、最後は高知市で終わるという今回の旅程の主要ルートになっている国道です。

四国八十八箇所お遍路さんで幾つか難所と呼ばれるところがあります。徳島だと焼山寺への山道は遍路ころがしと言われ、難所中の難所とか。地図で見ると、この23番札所の薬王寺から24番札所の最御崎寺への道のりも相当厳しいものに見えます。この間約75キロ、お遍路さんの場合、3日がかりだそうです。

写真は、JR牟岐線日和佐駅から見た薬王寺。2013年のお正月に一度薬王寺は訪ねているのですが、その時のブログ記事がない*1

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お遍路さんが多かった

今年は お遍路さん が多い年、道中もたくさんのお遍路さんが歩いているのを見かけました。多くは一人で歩いているようでしたが、ごくたまに二人組で歩いているのかと想像できるようなお遍路さんもいました。そして今回目立ったのが、外国人のお遍路さんと逆打ちをするお遍路さん。

外国人のお遍路さんは昨今の観光ブームの中、スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼を経験して、それで次は四国お遍路という流れみたいです。逆打ちが多いのは、閏年の年は逆打ちのご利益が3倍になるということと、さらに丙申の年は、逆打ちを最初に行ったのは伊予国衛門三郎さんという方なんだそうですが、その方が行ったのが丙申の閏年だったということにちなんでらしいです*2

写真は日和佐駅から北に伸びる線路を中心に写したもの。

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遠い75キロ

朝、吉野川市を出て、徳島から55号をひたすら南下・・・一度来ている薬王寺さんまではそれほど距離は感じなかったですが、それから室戸までがやはり長かったです。その間に見たお遍路さんの数は今までで一番多かったのではなかろうか。

5月上旬といえどもこの時の日差しはかなり暑かった。多くの人は足を引きずりながら歩いているように見えたのは気のせいか?一番札所の霊山寺から始め、遍路ころがしと呼ばれる難所の焼山寺を回ってそして薬王寺からの75キロ。クラクラするような道中だろう。

1番から颯爽と歩き始め、おそらくは遍路ころがしの焼山寺も勢いで超えてきて体力的にはまず最初の疲れがくるのではないか。しかも次の札所まで75キロ、このあたりが結構辛い時期になるのではないかと思うと、弘法大師も修行の場としてうまく考えているものだと思う。

写真は日和佐駅から南の方向を望む。前の写真とあわせてみるとお分かりの通り山ばかりである。

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先を見通せない山勝ちの行程

この国道55号沿線の特に日和佐から室戸岬までは地図で見れば明らかな通り、海岸まで山が迫っており、その合間合間に狭い入り江があり、人が暮らし港があるって感じだ。歩き遍路はそこを一つずつ超えて75キロの道のりをこなしていく。

山勝ちの四国の道・・・海岸寄りを歩いていくとはいえ上り下りがかなりある。もちろん平らなところはあるが、そういうところそういうところで今度は5月とはいえかなり強い太陽の光の下を歩くことになる。みんなつらそうに歩いていたよ。みんなそれぞれの出発時間で宿を出てひたすら室戸岬にある24番札所最御崎寺を目指して歩いていくからいろいろなところで見かける。

5キロを三日で歩くということは1日25キロ。キロ12分として1時間で6キロ、25キロを歩き通すのに必要な時間は4時間15分前後となるから、実際は5時間から6時間ぐらいかけて歩く感じだろうか。 1日や2日なら問題ないだろうが、これが1番から88番までずーっとあることを考えると、1日5時間歩くというは足腰に対する負担は相当なものだろう*3

しかもここは23番から24番まで何もないと来ている。札所が唯一の目標であるのにそれが3日間ずーっとないってことは心も折れちゃうよね。あの山を越えれば室戸岬に出る・・・と思っていざ行ってみると違う、遠くにまた岬が見える・・・あれを越えれば室戸だと思って・・・ということが延々と繰り返されるように思えて心が折れそうになるって感じだろう。

でもみんなそれを乗り越えていくんだよね。結局はゴールはあるのだから。

実は愛車の最後の長距離ドライブでした

 さて、これから何回*4かに分けて今回の室戸岬行を書くことになりますが、その道中、我々を運んでくれたのが、このBMWX1くんでした。2013年6月に我が家の一員になって苦節2年11か月共にいてくれましたが、今回の徳島行、室戸岬行で我々から巣立っていくことになりました。

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短い間でしたが、45000キロという東京に住むサラリーマンに仕えた割にはこき使われたのではないかと思います。第二の人生は、長距離から短中距離を運ぶ機会が多くなり、その点少々変わりますが、走行距離自体はあまり変わらないのではないかと思います。今後もタフな稼働となると思いますが、頑張ってください。

2年11か月の間、本当にありがとうございました。

*1:ブログ記事が一番少ない時期でした。探すしてみると、Facebookにもないということでその時の記事はどこにもないみたい。写真も自分のところにはなぜか残っておらず、見せてもらいました。

*2:各種ホームページより。例えば、こことか、こことか。その他も見ていると、倍率はいろいろありますね。まあ何倍であろうが、今年、丙申の閏年ということでいつもより逆打ちのご利益が大きいので人も多くなるってことです。

*3:自分は将来走り遍路を通しでやることを考えているけど、かなり鍛えておかないと耐えられないだろうなと改めて思わされた。

*4:今の所4回を予定。