日本橋濱町Weblog(日々酔亭)

Quality Economic Analyses Produces Winning Markets

映像産業はこれからどうなるのか?

 なるべく見ないようにしていたオンディマンドの映像サービス・・・Amazonビデオ・・・ついに見てしまった。この手のサービスを見るようになると、パソコンの利用目的が変わってしまい、ますます仕事に使わなくなると思ったので、手を出さないでいたが、すでにPrime会員になっている自分はAmazonビデオは無料で使えたのでこの週末にクリックしてしまった。

Amazonビデオ

Amazonビデオ

 

 見た番組はこれ・・・孤独のグルメのシーズン1(下のAmazonの紹介はDVDの方。今日現在、はてなブログでビデオのリンクは作成できないらしい。)。CMがないのがいいし、無料ということで時間さえあれば見続けてしまう。他にもいろいろ無料の番組があって、最近、TV番組に見たい番組がなかっただけに、これで過去の番組を漁るようになるのではないかと思う。パソコンが、知識や情報を創造する役割、コミュニケーションの役割に加えて、これまで以上に映像を視聴する役割も担うようになり、ついには映像を視聴するのが主たる役割になるのではないか・・・というあたりは自分としてはマジで危惧される(こういう使い方が主流になるとパソコンでなくてもいい訳で、昨今のパソコンの販売が不調になっている原因の一つではないかと思ったりする)。 

孤独のグルメ DVD-BOX

孤独のグルメ DVD-BOX

 

 それでこの手のサービスがどのくらいあるのか調べてみた。Wikipediaビデオオンディマンドサービスで探すと以下のサービスが出てくる。

DTV (NTTドコモ)、Hulu、アクトビラ、ST-X、NHKオンデマンド、ジャパンライム、スカパー!オンデマンド、第2日本テレビ、TVer、TBSオンデマンド、テレ朝動画、テレ朝BB、日テレオンデマンド、ネットフリックス、フジテレビオンデマンド、もっとTV、U-NEXT

オンディマンドサービスに関わるプレーヤ・・・コンテンツを提供する企業、プラットフォームを提供する企業など業界構造も結構多様だが、一方で現在のサービスは既存の放送業界の系列が多い(要するに新鮮味に欠ける)。この他にも動画共有サービスとして、ニコニコ動画Youtubeというサービスもあり、さらにSNS系の映像共有サービスがある。多分、世代別あるいは利用目的別にその手のサービスがあるのではないかという感じだ。旧来の勢力と新勢力が徐々に拮抗(ここまではまだ言えないか・・・)してきているというのが今の映像サービス業界ということになろうか。

こうやって考えると、これまで地上波のチャネルを中心に動いてきたTV業界等映像産業をめぐる環境が急速に変わってきていることに改めて気づかされる。チャネルの多様化が今後も進み、いろいろな人が自分たちの工夫でネット上に番組を提供するようになれば、旧来の秩序がどこまで維持されるのかはどうなのだろうか。

こうやって考えると、(少々乱暴かもしれないが、)先週世の中を騒がせたあのグループの騒動(今週も続くのだろうけど)・・・所属事務所を辞めると芸能活動そのものができなくなる可能性があるということだったが、新しいチャネルができてきているこの状況をうまく使えれば自分たちが食べていけるぐらいのビジネスは何かできるのではないかと思ってしまう。実際にはいろいろ難しい面もあるのだろうが、チャンスがないわけではなかろう。新しい映像ビジネスの世界を切り開くようなチャレンジができないわけではない・・・とその苦労も考えず無邪気に考えてしまうのであった。

あの騒動についてはいい方向に向かってくれればいいと思う*1

加筆:あのグループの続き

夜の番組でファンへのメッセージを5人で述べてます。

「元の鞘に戻ってやります」ということなんだけど、詫びを入れたのね。

彼らはある意味被害者だったってことなのだろうか。

*1:いい方向がどういう方向かは自分には分からないが、全員が満足するということはありえないだろうな。みんなが少しずつ折れて妥協点を探すといったところか。