山田胡瓜「バイナリ畑でつかまえて」：ITの世界をうまく描いている

バイナリ畑でつかまえて

今現実に進んでいるITの世界をうまく描いている。
4コマ漫画のような短編だが、切り口がいい。
そうそうと思わず頷きながら読んでしまう。
「バイナリ畑でつかまえて」という書名は22編収録されている短編の最後の一編から取ったものだ。
SFが好きな人はすぐ思い出すだろう・・・攻殻機動隊Stand Alone Complexで笑い男事件を解決するとき一つのキーになっている「ライ麦畑でつかまえて」。
多分、この漫画をニヤニヤしながら読む人は、今、世の中を変えつつあるITのそのなんたるかを感じ取っている人・・・と書いたら色々意見だがでそうなので止めておくけど、SFが好きな人、ITに興味がある人は400円出して読んでもいいと思う。
さらっと読めてしまうけど、さらっと読んだ後にもう一度じっくり読むといい。