日本橋濱町Weblog(日々酔亭)

Quality Economic Analyses Produces Winning Markets

自分でビジネスを作るという発想

今は変革の時期、ICTという技術のインパクトは計り知れない。
何がどう変わっているのか?

ザ・セカンド・マシン・エイジ

ザ・セカンド・マシン・エイジ

例えば、この本を読めば色々書いてある・・・これだけではないと思うが。
参考になるのではないかと今思い出すのは、2000年の頃、ITブームとかバブルとか言われていた頃にそのITについて色々書かれたけど、その頃の本・・・今の時代、まずはそれをもう一度読み返してみることが大切なのではないかと思う。
ウィナー・テイク・オール―「ひとり勝ち」社会の到来

ウィナー・テイク・オール―「ひとり勝ち」社会の到来

例えばこれ・・・Winner takes all.って何だったのかって振り返ってみるのもいいと思う*1
ネットワーク化(シェア、共有などなど)がキーワードなんだから、一人ではどうしようもなく、いかに周りを巻き込むかが大切になる時代だってことは分かるのではないか?*2
一方、ビジネスの世界も同じように情報の時代でいろいろとビジネスの仕組みがリストラされる状況がそこここで出てきている。だから、自分は餅は餅屋で餅しか売らないってなってはダメなんだよ・・・餅を買ってもらうために周りをどう巻き込むかって視点がないとビジネスはうまくいかない。生き残るかもしれないけれど、非常に影響力のない存在でしかなくなる。
餅を買ってもらうには、良いもち米が必要だし、餅をつくための道具、餅の調理方法、餅の食べ方を考える人、餅を売ってくれる店舗などみんなが一つになってやっと餅屋は餅を売って商売できるって考えないと・・・周りを巻き込む・・・その巻き込み方はいろいろある・・・それがエコシステムと言われているものだろう。
自分で全部やる場合もあるだろうし、自分のビジネスをプラットフォームとして周りのビジネスを作り込んでいくやり方もあろうし、そこをどう考えるかが、どうし切るかが今時のビジネスの勘所だろうし、面白いところではないか?
餅屋は餅を売ることに専念すればいいと考えると、それは多分うまくいかない・・・そこのあなた!

*1:格差の問題とか、プラットフォーム型のビジネスって何?って考えるときのひとつの視点を提供してくれる・・・と思う。

*2:モノの時代は、モノで満たすことで人間を個にする方向に社会を変化させたが、情報の時代はおそらくそれの揺り戻しが来るのではないか・・・そんなことを考えるのに過去の議論を振り返るのは大切だ。