まだ自分が小学生のころ、まだ高度経済成長の中にいたころだったか、我が家は今思い返してみてもそれほど豊かな食生活とは言えなかった。まあ、日本全体がまだまだ貧乏だったわけだが・・・あと世の中も今ほどグルメとかなかったからね。普通に質素な食事だった。何しろ、スパゲティナポリタンを作ってみたものの、しつこくて食べられずみんな捨ててしまったほどだ。
そんな時、突然、カニが安く食べられるようになった。我が家では多分誰も疑うことなくカニだと思って食べていた・・・カニかまぼこ。
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こんな感じにきゅうりは切って、カニかまぼこは割いてマヨネーズをかけて丁寧に!和えたらでき上がり。
こちらが完成品。これが美味しかった。本当にカニだと思って食べていた・・・記憶。いつかのタイミングで気づいたのだろうけど、かまぼこだと分かってからも美味しいものは美味しい。
そしていつの間にか食べなくなったけど、最近、何十年ぶりかで浜町の我が家の食卓に出るようになった。近くのスーパーでたまたま見つけて懐かしくなり衝動を抑えられず買ったわけだけど、買った以上は作らないとということで作ってみたらやっぱり美味しいじゃんということでそれからは作るようになった。
今考えてみれば、カニがこんな価格で食べられるわけがない・・・だからこそだったのかもしれない・・・逆に信じちゃったw 当時は何しろカニを食べたことがなかった・・・ズワイガニ、毛がに、タラバガニとか。我が家でカニといえば、大磯の浜での投げ釣りで引っかかってくるガザミみたいなカニ。これぐらいしか知らなかった。知っているカニもそんなもんだから(決してまずいわけではないけど、食べずらいので子供心には好きではなかった)・・・かまぼこでも十分カニと思って美味しく食べられたんだろう。
今食べてもやはり美味しい。今はあくまでもカニかまぼこだけどね。