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絢辻行人『十角館の殺人』〈新装改訂版〉 「館」シリーズ:久しぶりの本格ミステリーを堪能

ミステリー、推理小説は昔から好きだったが、絢辻作品はまだ読んだことがなかった。
今回、たまたまAmazonをぶらぶらしていた時、目に止まり、その書評を読んで、ポチりとしてしまった*1

「館」シリーズの中でも評判のいい作品らしい。
目次は以下のとおり。

  • プロローグ
  • 第1章 1日目・島
  • 第2章 1日目・本土
  • 第3章 2日目・島
  • 第4章 2日目・本土
  • 第5章 3日目・島
  • 第6章 3日目・本土
  • 第7章 4日目・島
  • 第8章 4日目・本土
  • 第9章 5日目
  • 第10章 6日目
  • 第11章 7日目
  • 第12章 8日目
  • エピローグ

内容は、無人島に行った大学生が全員死んでしまうというアガサクリスティの「そして誰もいなくなった」を思い起こさせるストーリだが、最後の最後、トリックが明らかになった時にはそのストーリをちょっと理解できなかった。ある意味、上に書き出した目次の構成はヒントになるかもしれない。
内容を思い出しながら、そのトリックを当てはめてみてやっと得心したわけだが、そのトリックは島の内と外で見え方が違っているというものだった・・・当然、犯人がそのような効果を狙い、そのように振る舞ったからなのだが、これはこれでなるほどと思わせるトリックだった。
登場人物も適度な多さでストーリの中でそれぞれの役割を果たし、絡んできていたので冗長さなどは感じずにのめり込むように読み上げてしまう。内容はあまり書くとネタバレになるので難しい・・・やっぱり書けない。
夏休みに気分転換の一冊として良いのではないだろうか・・・今週は夏休みの人も多いことだし、すぐ読めてしまうし、読むなら一気に読んでしまいたい推理小説だし、オススメです。

*1:kindleを使うようになってから読みたいと思ったときが買い時ということでここのところ購入頻度が上がっているように思う。場所の心配をしなくていいのは助かるのだが、あまりに簡単に購入できるので家計を圧迫する圧迫する。ご利用は計画的にって感じ。