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柴田晢孝著『下山事件 暗殺者たちの夏』祥伝社(2015年)

著者一連のノンフィクションを小説で書き直したものだ。
帯には、「小説だからこそ、書けることがある。」と大きく書かれている。
下山事件・・・戦後日本史の大きな謎として関心を引かれる事件だ。当然、前著も2冊とも読んでいる。
前著を読んだ感想もこのブログのどこかに書いてあると思うが、最初の作品を読んだときはなるほどと思ったが、完全版は読んで余計わからなくなったというのが自分の正直な当時の感想だった。それもあり、今回の著者の言葉(小説だからこそ、書ける)に惹かれ、読むことにした次第。

下山事件 暗殺者たちの夏

下山事件 暗殺者たちの夏

内容は全5章立て隣っている。

  • 第1章 再会
  • 第2章 謀略
  • 第3章 事件
  • 第4章 捜査
  • 終章  迷宮
  • あとがき

確かに下記の前作、ノンフィクション版ではどうも歯切れがよくなかった部分が著者の推理した結果として物語として明らかにされている。
事件当日の三越での目撃談などの解釈はなるほどとおもわせられた。
敗戦後間も無い日本の政治の舞台裏で動いていたこと、その一方で経済はどん底から立ち直りの可能性が出てきたところ、しかし、その裏で行われていた各種不正、各ステークホルダーの行動、動機、タイミングがいろいろなところで重なり合い、事件全体を覆い、分かりづらくしていたのだということが読み取れる。
本書で書いてあることが真実かは分からないが、一つの可能性といて、あの時代ならこういうことも十分あり得たのだという点でうなづきながら読んでいる。
読み終わったら加筆する・・・かもしれない。

下山事件完全版―最後の証言 (祥伝社文庫 し 8-3)

下山事件完全版―最後の証言 (祥伝社文庫 し 8-3)

下山事件―最後の証言

下山事件―最後の証言