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藤咲 淳一著「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 凍える機械」

前作に引き続き攻殻機動隊ものを読了。
今回は3つの短編から成る。

どれも神山攻殻・・・SACのテーストそのままに描かれています。

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 凍える機械 (徳間デュアル文庫)

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 凍える機械 (徳間デュアル文庫)

最初はスナイパーを中心とした物語・・・最後にちょっとどんでん返しがあります。
そういう落ちですか・・・って感じですが、まあまあの内容。
2編目はタチコマの恋・・・というより人工知能と人間の交流ってこんな感じなのかとちょっと考えさせられる内容。
タチコマが霧島巡査とコンビを組む中でいろいろ学習していく・・・人工知能と人間との違いを認識していき、そこを学習していく過程はなかなか考えさせてくれます・・・面白かった。
3編目は、義体の話。
今の時代も介護ロボットとかが現実的になってきていますが、今は機能面をいかに使えるレベルまで上げるかという段階だと思います。
その次には何が起こるか・・・2030年ごろそこまで行っているかは別として・・・その時、義体メーカ(ロボットメーカ)はどのように経営を変えていくのかなんてことに直面するのだろうなと考えさせられる内容。
以上の3編からなるこの1冊もなかなか面白い内容でした。
このシリーズは、軽く読めるところが、そして活字であるのでアニメでは見逃してしまうようなストーリのディーテールに気づかせてくれる点がまたいいです。