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藤咲 淳一著「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 虚夢回路」

攻殻機動隊の描き下ろし小説。
著者のあとがきによると、時期的には1st.の第6話以降のエピソードという設定ということ。

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 虚夢回路 (徳間デュアル文庫)

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 虚夢回路 (徳間デュアル文庫)

ストーリーは、少年たちが突然テロリストに変貌する目覚ましテロリストの起こす事件。その一方、民族紛争の続く中東アジアに平和をもたらした立役者に対して進行する暗殺計画。それらの事件を追う公安9課。
最後は「なるほどこういう展開かw」と攻殻ファンならニヤリとするような展開になっている。
また局面局面でのシーンはアニメシリーズのいろいろなシーンと結びつき、読んでいるうちにそこから発展した映像が頭の中を回り始め、いつかその頭の中の映像はTVシリーズの声優たちの声で話し始める。
まるで自分の脳がハックされたような感じだ・・・と言ったら言い過ぎだろうか。
攻殻機動隊は、映像シリーズが主だが、こういう小説で書き下ろされ、文字を追いながらストーリーを楽しむというのもまた違った意味で楽しい。
攻殻ファンで未読の人は、古本で安く手に入るし、一読をお勧めします。