ビートたけしの著書を読むのは恐らく初めて・・・のりとしては前回の阿川女史の本の延長線上にある感じで手に取ったものだ。
内容は以下の通り。
- はじめに
- 第一章 間抜けなやつら
- 第二章 ”間”を制するもの、笑いを制す−漫才の”間”
- 第三章 お辞儀がきれいな人にが雨後の下手な人はいない−落語の”間”
- 第四章 司会者の”間”を盗め−テレビの”間”
- 第五章 いかに相手の”間”を外すか−スポーツ・芸術の”間”
- 第六章 映画は”間”の芸術である−映画の”間”
- 第七章 ”間”の功罪−日本人の”間”
- 第八章 死んで永遠の”間”を生きる−人生の”間”
以上、8章立てで、ビートたけしの考える”間”について書かれている。書名は「間抜け」になっているけど、書いていることは「間」の話だ。
”間”が大切だということは以前より気にしていた・・・特に会議などで進行をいかにスムーズに進めるか、議論を盛り上げるか等々を考えるときに、”間”ということをどうしても意識するようになる。流れに乗ってしまえばいいのだが、流れに乗れないとき(間が合わないとき?)があり、そういう時は苦労する。
そういう間もここでいう”間”の一つだろうと思うけど、著者は本書の中で自分がこれまで経験してきたこと、考えてきた”間”について、そのしゃべり口調と同じように軽快(過ぎるぐらい)に語っていく。読んでいてあまりに軽快に語られていくので、本当に著者の著述か疑ったぐらいだ。あまりにも本人に似せようと書いてあるように読めたのでw
間抜けの構造 (新潮新書) ビートたけし 新潮社 2012-10-17 by G-Tools |
いろんな場面で間というものが存在していて、それを通していろんなことが語られているわけだけど、”間”について考えるきっかけは作ってくれる内容だけど、それ以上ではないなというところが正直な感想。