日本橋濱町Weblog(日々酔亭)

Quality Economic Analyses Produces Winning Markets

2010年の研究はどうであったか!?、そして2011年は?

2010年の研究はどうであったか。

自分としてはほとんどできていない・・・という反省の言葉しかでないのが、2010年の研究であった。自主研究でも、マクロ経済学の理論をもう少し突っ込んで学びたかった(研究ではない)がそれもやらず。従来、中心に見てきた産業組織論の世界はほとんど手をつけず、競争政策や規制政策にも疎くなり、まったくダメ。

以上のとおり、2010年は研究をほとんどしなかったと言っていいだろう。

そう言えば、読書量もこれまでになく少なかったのではなかったか。自分の研究や仕事に関連するものから趣味の小説まで、読書の絶対量が激減した1年であった。せっかく購入したAmazon kindleも鞄に入っているだけで、自炊した小説類もニューロマンサーをまだ読み終わっていない状況。

このように振り返ってみると、2010年は自分の頭の中を刺激することをほとんどしなかったことになる。なぜか・・・言いわけになるが、仕事上の迷いがかなりあったように思う(それを相談しようとすると無視されたしねえ・・・もう二度と相談しないと心に誓ったよ)。そちらを考えると、自分の研究にまで頭が向かわなかったというところ・・・いいわけだな。

さて、それでは2011年はどうするか?毎年同じことを書いているような気がするが、再度ここに書いておこうと思う。一生同じことを書き続けるかもしれない。

自分の好きなこと、それの延長に仕事がある・・・ということを忘れてはいけないだろう。

ここ数年のICT産業やその利活用面を見ていて思うのは、変化はこれからだということ。そしてその変化を的確に整理し、分析するためにはそのためのフレームワークが必要だということ。つまり社会を分析するための理論、それはいろいろあるであろうが、自分自身で言えば、経済学(分析対象と分析の視点によって社会科学のあらゆる分野が必要)。ICTがもたらす社会変化を分析するためにどのような理論が必要か。

ゲーム論、ネットワーク複雑性の理論などがより重要になってくるのではないかという思い。それを理解できるためには、何をどこまで学ぶ必要があるのか。(加筆:それから編集という行為の持つ意味ね。情報や知識の時代における編集はどういう位置づけになるのか。それを正確に位置づけ分析するとき、ゲーム論やネットワーク複雑性のフレームが必要なのではないか・・・なんてところがキーではないかと思う。)

そしてそれらの理論から導き出される仮説を検証するための統計的手法、特にこれからは大量データをいかにうまく利用して実証に活かすかが問われることになると思う。今まではデータ量が十分でないということが制約条件になることが多かったが、これからは大量のデータをいかにうまく使うかということが課題になる。

大量のデータがあるということは、それだけ自由度が上がるということだから、モデルの複雑化も可能になる。数理モデルやそれを実証する計量モデルはより高度化されることになるだろう。だからと言って無闇に複雑化するのはあまりに芸がない。これまでの限界を十分に踏まえた上で数理・計量モデルの高度化が進められていくのだろうと思う。

だから2011年も数学と統計学、必ずしも高度なものでなくてもいい、それらを通して社会を分析するということでどのようなメリットがあるのかを再度確認したい。そして自分のできる範囲でその2分野について自分を磨いていくというところを追求して行きたいものだ(
自分の心根としては謙虚、誠実を忘れずに志は高く、変化を怖がらず)。

そして本好きがここまで読書量が減ったのももう少しどうにかしたい。年間12作品ぐらいは小説読みたいし、専門書やビジネス書もきちっと読むようにしたいと思う。

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