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岩本能史:非常識マラソンメソッド

読みやすかったこともあるが、必要に迫られ、切羽詰まって購入した本だったというのもあるのだろう、あっという間に読み終わった。

当然、本書を購入したのは東京マラソンを走るための練習をどのように組み立てればよいか分からなかったため、その参考文献としてだ。結論から言うとこの本は当たりだ!

4797361387 非常識マラソンメソッド ヘビースモーカーの元キャバ嬢がたった9ヵ月で3時間13分! (ソフトバンク新書)
岩本 能史
ソフトバンククリエイティブ  2010-10-18


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目次は以下の通り。

  • 序章 ある日、元キャバ嬢がやって来た(キャバ嬢からの華麗なる転身。ハーフマラソンにエントリー。フルマラソンにチャレンジしたくなる)
  • 第一章 ランニングの通説を鵜呑みにするな(初心者でも厚底シューズを履かない。厚底シューズは故障のもと。膝に不安がある人こそ薄底シューズを履く。薄底シューズで無駄なく推進力を得る。かかと着地は間違い。ランニングシューズはヒールカップが決め手。シューズをフィットさせるためにウォームアップする。腹筋を鍛える必要なし。LSDを無理に行う必要はない。ゆっくり走ってケガをしないカラダをつくる。痩せたいなら朝ランがいい。ランニング後にストレッチをしてはいけない。マラソンは食べるスポーツである。マラソンではゴールの5時間前に食べる。足裏の痛みは空腹のサイン)
  • 第二章 岩本流「超」効率的ランニングフォーム腰高フォームを学びなおす。骨盤前傾で自然に足裏着地する背中で両腕を組んでフォームを矯正する2軸ではなく1軸で走る足首を固定して走るふくらはぎを使わない大きな筋肉に仕事をさせるトレッドミルで理想のフォームをつくる。肘を横に振ってリズムをつくる。肘を開いてバランスを取る)
  • 第三章 岩本流ビルドアップ走でみるみる速くなる(岩本流ビルドアップ走で走力を底上げする。5km単位でビルドアップする。目標タイムを毎週設定する。最適のタイミングで設定タイムを短縮する。ゆっくり入ってペースを上げる。サボりたくなったらサボっていい)
  • 第四章 「峠走」でランニングの4要素を一気に鍛える(峠走のメリットを知る。片道13kmの坂道を往復する。上りで推進力と心肺機能を鍛える。下り坂でフォームを改善する。下り坂で着地筋を鍛える。着地筋にダメージを与えて「超回復」させる。峠走とビルドアップ走の好循環を楽しむ。峠走のルーツは高校の部活)
  • 第五章 岩本流フルマラソン3カ月プログラム(ウォーキングの延長線上にランニングはない。初心者は5週間で10km60分で走れる体力をつくる3日続けて休まない10km走れるようになったらビルドアップ走。練習プログラムは逆算で作る。2〜3カ月前の成長期のトレーニング。月間走行距離の目安を決める。ランニングダイアリーを友人にする。1〜2カ月前の鍛錬期のトレーニング。1カ月前のレースモード期のトレーニング。疲労をためない栄養補給法。練習距離0を足したカロリーを補給する。豆乳でデリケートな胃を守る。30km走を無理に行わない。給水しながら走る練習をする。暑熱順化のすすめ)
  • 第六章 自己ベスト必達のレースマネジメント(「ソツケン」合格で完走間違いなし。ダウンヒル走で30kmの壁を克服する。レース前にシューズとウェアを準備する。レース前は現地に前泊する。カーボローディングは不要。レース当日は「切り餅」を活用する。レース中は「甘い糖質」を摂る。スローペースでスタート!30〜35kmで最速ラップを刻む。「早め」「こまめ」「少なめ」に給水する。道路の端を走らない)
  • 終章 元キャバ嬢が国際マラソンランナーに(そして3時間15分切りへ。大阪国際女子マラソンでのサブスリーに挑む。誰もが可能性を秘めている)
  • おわりに

今回は小見出しも書き出してみたが、このキーワードを頭に入れてトレーニングを積んで行けばいい。腰高フォームとか、ふくらはぎを使わない、足裏全体で着地するとか、意識してみるとなるほどと納得するし、走っている人たちを観察すると確かにそのように走っている人が多い。

この本をバイブルに東京マラソンの完走を目指す。あとは自分との闘いだ。ちなみに一章、二章の赤字は日曜日のジョギングで納得した部分。第四章の赤字はこれからの目標とする部分だ。