日本橋濱町Weblog(日々酔亭)

Quality Economic Analyses Produces Winning Markets

経済成長へのインセンティブ

いろんな政党がいろんなことを言っている(中には事実を確認していないでイメージや思い込みで言っている場合があるから怖い)・・・安心・安全社会だ、子育て社会だって・・・そういうことを追求するだけでは、今の日本は何も変わらない。

やはり今必要なのは、年3%成長を可能にするような経済成長戦略だろう。経済成長、個人で言えば、高給取りへの夢を刺激するためにはどうしたらいいのかをもう少しアピールできないのか。国として、経済成長には何が必要だと考えるのか、いろんな政党の言っていることから、それが見えてこないのは私だけか?

今、成長戦略を考える上で、一番必要なのは国民に成長へのインセンティブをどのようにして与えるかということだ。もっと簡単に言ってしまえば、目の前に人参をつるしてやることだが、現状は人参がなく誰も走る状況でないのに、口先だけで「成長!、成長!」と連呼しているだけ。

日本が力強く経済成長をしていくためには、何が必要なのか?

21世紀、環境、情報、医療など様々な産業のフロンティが言われているが、それらを開拓していくために必要なのは技術力だろう。だとすれば、どの分野にしろ理工学系の優秀な人材が必要なはずだ。

その人材をいかに確保するか・・・ここから考え始めると具体的な経済成長を描けるのではないか。それはそれで議論になるであろうが、今の内容のない空疎な主張を聞くよりずっと内容のなる論戦になる・・・と思う。

理工系の優秀な人材を数多く育てる教育システム、基礎教育から応用教育まで、そしてその人材を活かす産業部門をいかに作り出すか、技術開発を活発化する制度(知財戦略がどうあるべきかとか)の問題、予算配分、税制・補助金・・・短期的な視点と長期的な視点。それらがあって、その次に安心・安全社会とか、子育てどうするんだとかが議論として出てくるのだろう。

企業も技術(あるいは技術開発)の重要性をもっと認識すれば、そのような人材が集まるように、またそういう人たちがより積極的に働くような制度を考えるだろう。たとえば、給与面で優遇するとか(昔は技術系と事務系で給与の差をつけていた例もあるそうである)。

このような格差をつけて、より必要とする分野へ、人材などの生産要素が集まるように社会制度を作り替えていくということは、平等を重視する人たちには許しがたいことかもしれないが、しかし、限りある資源をより効果的に使う必要があるときには、当然そうなる。それが市場メカニズムの教えるところだ。

成長戦略をより具体化することを考えるべきだと思う。

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