日頃僕たちはプロジェクト単位で仕事をこなしている訳だが、その作業を分解してみるとどうだろうか。まずは仕事の塊として大きく次のように分けてみよう。
- 顧客との対応
- 調査分析
- 管理(マネジメント)
これらの塊をこなしていくにはどのようなスキル・能力が必要とされるであろうか。
ここでは共通部門の人ではなく、自分らのような調査研究部門に携わる人の仕事を考えている訳だけど、まずお客さんとの対応がある。具体的には、営業活動となる。営業活動は仕事の開拓のほか、結果の報告を入れてもいいだろう。ここでは相手の問題意識を整理し、理解するという部分、また出来上がった報告書をクライアントに報告(プレゼンテーション)することまで含めたコミュニケーション能力が要求される。
次に発注してもらったプロジェクトを処理していく部分がある。顧客対応の部分の「相手の問題意識を整理し、理解する」という部分はこちらに入れてもいいかもしれないが、ここでは問題設定ができた後の仕事をこなしていく能力ということでそこは含めないで考えよう。そうするとこの調査分析の部分は、情報を収集する仕事、整理する仕事、それからアウトプットとなる分析をする仕事、報告書を作成する仕事から構成されていると整理できるだろう。
そしてこの出来上がった報告書をクライアントに報告することになる。この部分は今回の整理ではやはり顧客との対応に分類される。
このようにプロジェクト自体は大きく2つの単位からできていると考えられるが、さらにもう一つ、小さくはプロジェクト管理、大きくはグループやチーム、部の管理というマネジメントの部分がある。これはこれで前述の仕事を円滑に回すためには重視されるべき能力だ。
さらにこの3つの能力を情報のインプットとアウトプットという点から、そこでは各業務間でどのような能力やスキルが必要とされるか考えてみよう。
続く。