日本橋濱町Weblog(日々酔亭)

Quality Economic Analyses Produces Winning Markets

何かを変えようとするとき:PDCAのCが大切

何かを変えようとしたとき、まず大切なのは現状がどうなっているのかを詳しく調べることだろう。自分の理想論や単なるべき論で物事を進めるとそれが結果としてどうなるか・・・火を見るより明らかだ。

自分ではそう思っていなくても、周りからそう思われたら、それでうまく進まなくなる。それでも進めようとすると、それは恐怖政治化するだろう。当然、改革も失敗する。

日本の企業がITを導入して効果が出ないのはこのあたりに原因があるらしい。ITを入れさえすればすべては解決するなんて思ったら大間違いだ。たとえば、こちらの分析結果が参考になる。この分析結果ではITの導入には組織的対応が必要という結果が出ている。

それをするにはどうするか・・・

業務を効率化するために組織を変えたり、ルールを変えたりするときは、まず綿密に過去と現在を調べ、まず同じようなことがなかったのかをチェックして、過去にあったならばそれがどういう経緯で議論され、どのような措置が取られたか・・・そしてそれは今、どうなっているのか、そのようになった原因は何かを順番に明らかにしなくてはならないだろう。

そう、PDCAのプロセスでいえば、Cのプロセスだ。

これを無視して理想論だけ喚いても誰も支持はしないだろう・・・周りの人間は白けるだけだ。単純に自分だけやりやすくなればいい・・・なんて根性でやっているように思われたらもう誰も協力してくれなくなる。

本当にやる気ならば、皆の意見を真摯に受け止める、あるいは吸い上げるようにしなければいけないだろう。その上で、現実解を考える・・・そうすれば変えることに対する不平不満にもきちっと対応できるし、こちらは検討した結果進めているのだから、不満を持つ人たちも、結果としてそれに従わざるを得なくなり、かつ結果的にその人たちにも喜ばれるだろう。

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