ビジネスモデルには3つのサブモデルがある(モット細かく分けている例もあるようだが、ネットで調べる限り、この3つがオーソドックスな分類のようだ)。
- 収益モデル
- 戦略モデル
- オペレーションモデル
通常、注目されるのは、収益モデルと戦略モデルの視点だろう。そこのところはあまり明確に区別することなく、ビジネスモデルという用語で曖昧なまま使われていることもままある・・・これは注意。
ちょっと乱暴かもしれないが、オーソドックスなマーケティング論で考えれば、3C分析(Competitor, Customer, Company)は戦略モデルを考えるためのフレームとして、4P分析(Price, Product, Promotion, Place)は収益モデルを具体化するときのフレームとして考えられるのかと考えたりしている。
3C分析で市場環境を分析し、SWOTを明らかにする。その上でKSF(Key Success Factor)を抽出する。KSFを活かすようにセグメンテーション、ターゲッティングを行い、具体的な目標を設定する。
ここまでを考えるのが戦略モデル。
次は、販売(収益)モデルの構築。そこでは戦略モデルを前提にして、4Pを考える。これすなわち収益モデルを考えることではないか。
オペレーションモデルは戦略モデルや収益モデルを実現するために社内外リソース(ヒト、モノ、カネ、情報)をどのように使うかというところを設計するモデル。
・・・と考えてみた。ちょっと大雑把かもしれない、あるいは勘違いや無理があるかもしれないので注意。
3C分析をする際は、以前にも書いたように・・・
- 戦略(S)
- 技術(T)
- 財務(F)
- 規制(R)
の4つが重要。
特にTを中心に見る視点はこれから10年ぐらいのICT業界を分析するときには必須となる。また規制緩和されたとは言え、事業環境の諸条件に大きな影響を与える規制も注意しておく必要がある。
否、規制と捉えるよりは、短期的には所与として考えなければいけない条件として、外部環境全体と捉え、その一つが規制と考えた方がいいかもしれない。これまで外部環境の中で規制が重視されてきたのは、通信産業が規制産業であったからに他ならないからだと考えられる。そう考えれば、規制にのみ目を奪われるのは逆に危険だ。
これらの視点からビジネスモデルをまとめていったとき、うまくいかないのであれば、それは分析のどこかに問題があることになる。