日本橋濱町Weblog(日々酔亭)

Quality Economic Analyses Produces Winning Markets

需要モデルの推定

ブロードバンド市場における消費者の選択行動を離散選択モデル(条件付ロジットモデル)で推定しようとしている。

選択肢は大きく光ファイバADSL、ケーブルインターネット。

説明変数は、価格、速度(以上、AS変数)、所得、利用上位レイヤサービス&コンテンツ(以上CS変数)。
その他に、もしかしたら光ファイバの場合はマンションダミーみたいなものを考慮する必要があるかもと思っていたが、現状の推定結果を見る限り、その必要はないようだ。

しかし、やはり気になるのは選択肢ダミー変数が一つ入らない状態で推定結果がよい、否、よすぎること。ここが気になる。しかし、今のところ、データセットがおかしい部分は見つかっていない。

恐らくケーブルインターネットの特殊性が関連しているのか・・・などと考えているが、それがどういうメカニズムでそのようになるのかはまだ未理解。5つの選択肢ダミー変数を入れると、not concaveとなり、収束しない。

ただ離散選択モデルをかなり推定した経験を持つ人に聞くと、そういう場合もあるらしい。一番考えられるのは、変数間に多重共線性などの問題がある場合。

よって現状では選択肢ダミー変数を4つのモデルで次に進むことにする。

次は上位レイヤサービスの変数をどのように入れていくかという問題。現状で考えている上位レイヤサービスは以下のとおり。

  • IP電話(可能なら0ABJ型)
  • インターネットショッピング
  • インターネットオークション
  • 音楽配信
  • 電子書籍
  • オンラインゲーム
  • Eラーニング
  • 映像配信サービス
  • ブロードバンド放送
  • Blog
  • SNS
  • 映像投稿サイト

以上のサービス。これらすべてが入ることはないだろうから、この中からBBサービスの利用に関係のありそうなサービスを見つけ出し、それを変数として採用し、最終的なモデルを推定。

さて、どのような結果が出てくるでしょうか!