CLMでCS変数を考慮するには、独立変数、つまりCS変数を交差項として再設定する必要ある。この考え方の詳細は以下のlongの文献(1997、181ページ)を参照のこと。
アカデミックな関心点としては次の2点。
- CSおよびAS変数の両者を含んだ混合モデルの可能性を開く
- MNLMでは出来なかったパラメータへの制約をかけることが出来る
データのセットアップ
CS変数だけのデータセットでCLM推定を行なう場合は、CS変数と選択肢別ダミー変数の交差項を作る。
この手続きは、先ほどのcase2altコマンドで簡単に出来る。
.case2alt, casevars(varlist) choice(varname) gen(new_varname)
例えば、所得変数(income)をCLM用のデータにするには以下のとおり。
case2altを使う前に交差項にする変数を指定しておく必要がある。
label define varname 1 "ftth" 2 "adsl" 3 "catv"を使う。
これに基づいて交差項に用いるダミー変数が作成される。
その後に下記のコマンドを使う。
.case2alt, casevars(income) choice(vername)
これでCS変数の交差項変数が出来上がり。