日本橋濱町Weblog(日々酔亭)

Quality Economic Analyses Produces Winning Markets

音声通信とメールの怪しい関係

日本の固定電話の通話トラヒック(総通話時間)は携帯電話が普及して以降、急速に減少した。それにより接続料金の値上げの問題、ユニバーサル・サービスの問題など新たな政策課題をもたらしている。

一方、インターネットの普及は短期的には市内通話量の増加をもたらし、上記の問題を先送りにした。それが変化したのは、2001年以降のADSLを中心としたブロードバンド定額サービスの導入以降のことである。今、電話サービスはその主役の座から降りようとしている。

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ところで、携帯と固定電話の代替関係はよく話題になり、国内外さまざまな分析がなされている。一方、音声通信とメールの関係を分析したものは、私の知る限り、皆無に近い。そこで、次のような仮説の下、若干の考察を試みた。

仮説「メールの普及は音声通信を代替している」

さて、ここでは上記の電気通信事業者協会発表のトラヒックデータの経年的変化を見ながら、少し考えてみよう。

まずはっきりしているのが、1996年以降、区域内以外の固定電話トラヒックの急減であろう。当時、インターネット接続のダイヤルアップ・トラヒックがなければおそらく区域内も同様に急減していたと考えられる。それは2001年度以降定額インターネット・アクセス・サービスの普及で顕在化している。

次に特徴的なのは、90年代後半の携帯電話トラヒックの急増であり、これは固定電話との代替によるものが要因の一つと考えられる。他は携帯電話の利用形態が個人利用が中心で新たな通話機会が増大し、それにより新たなトラヒックが発生したものが考えられる。

続く

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